シャレコワ!〜洒落にならない怖い話〜

抜け毛[洒落怖]

最近抜け毛がひどく、

病院に行くか真剣に悩んでいた。

 

気になりだしたのはほんの数カ月前、
当初は朝起きると布団に
2,30本くらいの髪の毛が確認できる程度だったのだが、
この一カ月、酷い時には
一束の髪の毛を握った状態で目を覚ます事があった。

 

仕事のストレスか全身がけだるく、
抜け毛も酷いということで、
週末になったら病院に行こう、と思い立ち、
知りあいに紹介してもらった医者に診てもらった。

 

結果は異常なし。

 

毛髪も平均的な状態で、
医者からは逆に髪の強さとツヤを褒められてしまった。

嬉しい半面、
納得のいかなかった私は、
もう少し様子を見てから病院へ行こうと思い
その日はもう寝ることにした。

翌日、
私は目を覚ますと同時に驚愕した。

枕を抱いて寝ているのだと思い目を開けると、
そこには今までとは比べ物にならない程大量の髪の毛。

意識が戻っていくうちに
口の中にも髪の毛が入っていることに気付き
パニックになりながらも洗面台へと向かった。

洗面台で口に入った毛を吐きだし、
恐る恐る自分の姿を鏡で見てみる。

すると、
おかしなことに自分の頭髪はいつもと変わらず、
健在していた。

あれほどの髪の量が抜けたはずなのになぜ?

と思い、改めて布団の髪の毛を見てみると、
それは明らかに自分の髪質とは違う髪の毛だった。