カード[洒落怖]
まだ大学生活に慣れておらず、
ゆっくりし過ぎて遅刻気味の時間になってしまった。
田舎だし、
家族もよく鍵をかけず出かけるので大丈夫だろうと、
鍵をかけずに家を飛び出し大学へ向かった。
帰宅し、家族と夕食を囲み、
部屋へ入ると勉強机に二枚のカードがあった。
臓器提供カードだった。
部屋に荒らされた形跡は無く、
家族に聞いても知らないという。
勿論俺も知るわけがない。
犯人が誰なのか、
何故臓器提供カードを二枚置いたかは未だにわからないが、
当時は色々と疑心暗鬼に陥ってしばらく沈んでいた。